※前回のあらすじ
福島は郡山で開催される戦国大戦交流会のため、本州入りを果たしたエクストリーム鶏ババアこと沖波。福島到着後まもなく本庄家菩提寺・長楽寺を訪う予定であったが───。
■旅は道連れ世は情け
おちつけ、まだあわてるような時間じゃない。まだ…
もう3時半だ!?
前回の記事を読んで下さった方はご存知のことと思いますが、長楽寺さんからお電話を頂いてまして、現在お待ち頂いてる状況でしたので動揺からのゴリラムーブが止まりません🦍三🦍
福島駅をのんびり眺める心の余裕さえありません。
あ、三春三角揚げおいしそう(∩˃o˂∩)♡
福島駅にはエスパルというショッピングモールが併設されていて、駅のすぐ側にはお菓子屋さんやパン屋さんが並んでいます。
エスパルは福島駅の他に、仙台駅、山形駅、そして明日お邪魔する郡山駅にも併設されてまして、エスはステーションの「S」、パルは友達を意味する「PAL」から取られていて、「駅の友達」な施設なのだそう。
素敵なネーミングですね( ◜ ࿀ ◝ )
三春三角揚げは出発前に旦那のお父さんから貰った小ぶりなパンをかじっただけのデブにはかなり目の毒でしたが、時間にも心にも余裕のない状態でショッピングを楽しむなんてとてもとても。涙を飲んで我慢しました。すいませんどっちかと言うとよだれです。
おいばっちり眺めてんじゃねえか。
実は福島駅にはお二方お待たせしている方がいらっしゃいまして。フォロワーさんの天正院仙樹さんとまゆさんです。
福島ゆきが決まった際にツイッターで本庄家の菩提寺にお参りしたいと呟いたところ、西野男子スキーなせんじゅさんも乗っかって下さり、こちらで待ち合わせと相成りました。まゆさんも気づいたら参戦されてました。
みんなでお墓参りだ!💪( ᐛ 💪)
せんじゅさんは戦国大戦を通じて数年前からお付き合いのあるフォロワーさんなのですが、謹言ではスペースにいらして声をかけて、ポンジュースを差し入れして下さったり、スカイプでおしゃべりしたりと、色々と親切にして頂いておりました。
まゆさんはどこかふわ〜っとした雰囲気の方で、はじめの頃は女性なのかなと思ってました(すいません)戦国大戦が稼働終了してから相互させて頂いたので、今回きちんとお話させて頂くのも、お会いするのも初めてだったりします。ちなみに戦国ではランカーさんだったそうです。うへえー!
ツイート見る限り、ふたりはスタバでフラペチーノをキメながらイチャついてるみたいなので早く邪魔しに行かねば。どうでもいい使命感が私を突き動かします。
スタバは2階にあるそうで、遠藤さんとエスカレーターに乗り、おふたりを目指します。
店内の奥の方、空調がいいだけ効いたこの空間で仲良くフラペチーノのヴェンティを並べる男性二人組を発見いたしました。
おなか冷えるでしょばかちんがー!!!
おばあちゃんなのでそんな事ばかりが気になってしまいます。
((('ω' )ウィッス( 'ω')))ウィッス
挨拶は道中だ!
とにかく今は一刻も早く長楽寺に向かわねば。おふたりに事の顛末を粗く説明し、遠藤さんと大きめのロッカーにふたりぶんのキャリーを押し込んでオトクだやったーと喜んでからタクシーで一路長楽寺へ。みんな振り回して申し訳ない。
連休という事もあり、駅前は賑わっていて、夏の夕暮れにさしかかった陽射しが気分を高揚させます。夜に向かっていく、わくわくする時間帯です。
とか言ってみたけどとりあえず暑いです。なんか32度くらいあるんですけど。うそぉん。
だがタクシーは神。
いやもうね、乗る前にドアに脛ぶつけたのなんか忘れるくらい涼しい。天国。快適を約束された空間だよね。運転手さんありがとうそしてありがとう。
■八幡さま
長楽寺さんへの道のりは、駅前の通りをほぼまっすぐでした。これはわりやすい。
立派な門構え。
門を潜ると右手に新しくて立派な建物が。お寺とは違った趣きの、いわゆる現代風の建物です。一階はガラス張りで、中には椅子がたくさん並べらていて、きっと説法を聞くための場所なんだろうな、という結論に至って来た道を戻ります(後日こちらの建物で幼稚園のお子さんが座禅を学ぶイベント?が行われたそうです)
本堂にゆくと寺務所らしきスペースに女性がいらしたのでお声がけさせて頂きました。お電話を下さったのはこちらのご住職の奥さまでした。
遅くなってすみませんでしたア"ア"ア"ア"ッ!!
お墓の場所をお伺いすると、なんと奥さまがお墓までご案内して下さりました。ありがたし…🙏
本堂のすぐ側に八幡神社と呼ばれる小さなお堂があり、そこに繁長の木造が祀られているのですが、こちらは9月に行われる繁長の法要の際に一般公開されているそうです。
お堂の裏手には本庄一族のお墓が。こちらでも手を合わせ、無事にお参り出来たことに感謝。
以前の山形旅行の際に足を伸ばそうかなと思ったのですが、スケジュールと予算の都合で断念したので、ようやくお参りする事が出来て感激です。ちなみに時長のお墓は所在不明だそうです。どこいったんだ時長おじさんよぉ。
お参りを済ませて本堂に戻ると、お寺の中を見ていって下さいとのありがたいお言葉。
ええ、見てもいいんですか!?
正直お寺の事は不勉強でよく分かっていないのですが、歴史ある家屋や、きらびやかな御本尊を見せて頂けるのは大変にありがたい事です。やったー。
なんかすごかったε- (´ー` )
寺務所に戻ると住職さんが手ずから案内して下さり、新潟で見かけた繁長印のお米を見つけてはしゃいでみたり、喉の乾きから出して頂いたお茶をがぶ飲みしたり、住職さんが繁長がまだお腹の中にいた頃、母上が受けた傷がもとで額に傷跡がある、というお話をされた時の驚いた奥さまの反応が可愛らしかったなどと思ってみたりで大惨事です。
繁長の家督奪還や、御館の乱では息子たちを景勝と景虎に分けて付けさせたこと、最上さんとの十五里ヶ原の戦い、関ヶ原の時の松川の戦い、合戦続きであったのに長命を保って床で亡くなった事をお話して下さいました。
これまでご住職から直にお話を伺う機会はあまりなかったので、貴重なお時間を割いてお話し頂き、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ご住職の熱のこもった話ぶりに尊敬と敬愛を強く感じました。本当にありがとうございました。
新潟の村上に時長おじさんの築いた本庄(村上)城があって、3年ほど前にそちらに行った時、猿沢(時長が隠居した土地。猿沢城趾がある。ただし目印は何もない)にも足を伸ばした事をお話したら、またもや奥さまが「猿沢!?∑(・∩∩・;)」と可愛らしい反応をされたので大変癒されました。奥さまは繁長の事を終始「八幡さま」と呼んでらっしゃいました(´∀`*)
あと、やばやばのやばな事に繁長が使っていたとされる槍まで見せて頂きました。
( ゚д゚ )彡!?!?!?
えっ、そんなにホイホイ出して下さっていいんですか?まって、触ってもいいんです??そんなファンサービスがあるなんて聞いてません、聞いてませんよ???
ああ〜繁長の槍〜〜〜〜♡♡♡
ちょっとテンパりすぎて記憶があやふやなのですが、剥がれかけた柄の部分は朱色をしていたように思います。あっ、それ足軽のひとが使ってた槍の方だったかな!?まいっか!(ぜんぜん良くない)
穂の部分はあまり大きくなく、よくゲームやイラストで見かけるような華美な装飾は一切ありません。至ってシンプル。持ってみても軽いな、という印象でした。
これを繁長が馬上で振るっていたのかと思うとぞわぞわ来るものがあります。やばい、これは繁長と間接にぎにぎでは…。
( *°ω°⊂彡☆))Д´) パーン
ご住職は長楽寺でのお仕事は元より、現在北海道の厚岸に住まれている本庄家のご子孫や、繁長の会の方々との交流もされていてるほか、太平洋戦争の戦没者供養のため海外に行かれる事もあるそうで、大変お忙しい身でいらっしゃるとの事でした。
こんなちゃらんぽらんにお時間割いて頂いて良かったのだろうか…いや、ちゃらんぽらんなのは私だけだけれども。
このあとの予定を尋ねられ、飯坂温泉に宿泊予定だとお答えすると、なんとご住職はそちらのご出身との事でした。なんという偶然…!
お湯がとにかく熱いというご忠告を胸に刻み込み、お寺を後にしました。貴重なお時間を過ごさせて頂き、まことにありがとうございました。お茶とお菓子、ごちそうさまでした。
それにしても法衣っていいものですね。
■宿よ、寝床よ
来る時はタクシーだったので、帰りは街並みを眺めながらてくてく歩いて行こうという事に。遠藤さん、せんじゅさん、まゆさん、お付き合いありがとうございました( ◜ ࿀ ◝ )
駅前通りではあるものの、少し離れているので、お寺周りはなんだか昭和の匂いの残るノスタルジックなお店がちらほら。この土地に古くからあるのだろうなあと感じさせるパン屋さんや、理髪店を横目に駅へ戻ります。むしろバーバーなんて書いてある看板はじめて見たぞ。
と、ここで娘から電話が。晩ごはんにとりめしの用意をして来たのですが(丸美屋の混ぜて炊くだけのやつ🐔)、やり方がよく分からないとの事でした。材料切ってきたから混ぜて炊くだけでええねんで的な会話をしていたら他の皆さんがにこにこしている。何故だ。やはり珍獣の子は珍獣だと思われてしまったのか…いや、娘は可愛いんですよ。
娘は可愛いんです。
若干ホームシックを覚えましたが三歩歩いたら忘れました。鳥頭の記憶力は無きに等しい。
途中、信号があるのに点灯してない道路に遭遇したり。な、なんだこれは…みんな左右確認してふつーに渡ってる…何のための信号なんだ…福島のミステリー…。
軽いミステリーを体験したところでちょっとした問題が。遠藤さんと私はお宿を取ってあるので(遠藤さんが予約して下さいました♡)、これから飯坂温泉に向かうばかりですが、せんじゅさんとまゆさんは完全にフリーなのだそう。ちょっとしたどころでもないぞ。さて。
お三方が福島駅周辺のホテルを調べて空きがないか電話で聞いてみたものの、ふたりで泊まれる部屋はもう空いていないようです。いっしょのベッドで寝たらいいのにと無責任な事を考えつつ、旅行前に見つけた駅前のソフトクリーム屋さんに行こうと提案。
気温はおそらく未だ30度はあるだろうという息苦しさで、一度体をクールダウンさせる必要がありました。ぐーぐるまっぷ先生の案内を頼りに、無事目的のお店にたどり着けました。いえーい。
閉まってました。
ええっ、うそお!?なして!?(北海道弁)
いやいや、明かり着いとるし!営業日じゃるるお!?いるんでしょ?そこにいるんでしょ店員さん!!ねえ!!今すぐソフトクリームを体内に取り込まないとやばい状況なんですよ!!病気の私の頼みなんです!!!
ダメでした。
ドアをドンドンと叩きたい衝動に駆られましたが、これ以上私の珍獣指数を増やすのは望ましくないので、コロンビア状態の腕を空しく下ろしました。
ちなみに福島では飲んだ後の〆ソフトクリームが流行っているそうで、こちらのダンケシェーンさんは深夜0時まで営業されているそうです。エーデルワイス味ってどんなだったんだろう…今度福島に来る時こそは食べたいですな〜。
■作戦会議
おふたりのお宿探しと、この後の予定も含めて福島駅のドトールで作戦会議です。豆乳ティーがおいしい!キンッキンに冷えてやがるぅ!
Lサイズおっきい!
お宿にチェックインした後は、遠藤さんオススメの餃子が美味しいお店で晩ごはんの予定でしたので、飯坂温泉までは電車で30分ですし、せんじゅさんまゆさんもごいっしょにどうでしょうという流れに。しかし、飯坂温泉から福島へ戻る最終電車が22時台とかなり早めで、なんだか忙しい。おまけに泊まれるホテルは無いかもしれない。
遠藤さんはスマホで電車の時間など調べものして下さってるのに私は一人で浮かれておる…なんて手のかかる3〇歳児なんだ…申し訳なし。でもみんなでわいわいご飯したいな〜。けど大変なのはおふたりの方だしな〜。わがまま言っちゃいけないよな〜。
「いっしょにご飯食べようぜー┗(^o^)┛」
おっとつい本音が。
建前とは。しかしそこは若さというか行動力というか。ひとまず飯坂温泉まで行ってみて、それから考えようという方向に固まりました。
やったー!( ˆoˆ )/( ˆoˆ )/
ひとごとだから好き勝手言えるけど、こういう、とりあえず行ってから考える的なの憧れますね。いやはや夏だな〜☀️
そしてッ!これがッ、井伊の赤備えだ〜!!
まゆさんに頂いてしまいました…直政まつりじゃわっしょい!わっしょい!(「`>ω<)「
カードもさる事ながら缶バッチ超貴重…まゆさん、どうもありがとうございました!😭
まゆさん、前に買ったけど使ってないから差し上げた次郎ちゃんの巾着使って下さってる。うれすい。
あとせんじゅさんのもはや何が本体か不明のキーホールダーの集合体がやばい。
ひとつひとつは可愛らしいのに、ここまで密集してると、なにこの…なに?感がすごかったです。そのうちキーホールダーの思念が合わさってキングキーホールダーになりそう。
キングキーホールダーってなに。
ありがたい事にむかし私が作った時長と為景さんのアクキーも付けて下さってました。ありがとうございます💪( ᐛ 💪)
■福島交通飯坂線
予定が定まったところでいざ飯坂温泉!せんじゅさんとまゆさんのお荷物が現在地とは反対側のコインロッカーにあるとの事でそちらに移動。ゴロゴロゴロ。
地下の連絡通路は天井も低く、暗めでダンジョン感がありました。無事荷物を確保し、福島交通の乗り場を目指します。せんじゅさんは小さめのキャリーをゴロゴロしてたんですが、中身はなんと
きよらさんの衣装だそうです。
せんじゅさんがとうとう全裸に…と一抹の不安と期待がよぎりましたが、きよらさん全裸じゃなかったわ。全裸イメージが強いだけ。袴も縢(むかばき)もふんどしも不要だって言いそうなだけだから。言ってないから。
あ、きよらさんというのは他家西100の土居清良さんの事です。みんな大好き烈火のごとく!
( ゚д゚ )彡そう!
微妙に話が逸れてしまいましたが、明日の交流会でキャリーの中身をお召しになるそうです。わくわくが止まらない!
遠藤さんのご案内で無事福島交通飯坂線のホームに布陣です。前回といい今回といいありがとうございます。
データフォルダ見てみたらこの時間帯は思いのほか写真を撮ってなくて、載せるものがないっていう…。時間わりとあったんだから撮っとけやい。
太陽が傾いてきて陽射しはだいぶ落ち着いてきましたが、まだまだ明るい福島の夕暮れ。上がった気温が下がりきらないまま夜になってく感じでした。
(左から、せんじゅさん/きよらさん、まゆさん/重朝ちゃん、わし/直孝さん、遠藤さん/恵探ちゃん)
ホームのベンチに座ってみんなで扇子をぱたぱた。全武将が扇子持ち。旅行前に扇子は持って行った方がいいと教えて下さったフォロワーの皆さん、ありがとうございます。おかげさまでひとりだけ無特技にならずに済みました。
なんか、なんかみんなしゃれおつな扇子持ってるな…私も推しを感じる扇子とか探してみようかな。
※次回予告
限界が近い胃袋を抱えた鶏野郎。行列の出来る人気店に並ぶ覚悟は果たしてあるのか。男子ふたりは無事おふとんで眠る事が出来るのか。次回、
「餃子とリバーサイドと熱湯CM」
お楽しみに!
パントマイムアパート
日常めも
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